【チューリップ賞】シャーレイポピー巻き返しへ バネのある走りで桜戦線ハネ上がる!

 「チューリップ賞・G2」(6日、阪神)

 祖母に08年オークス馬トールポピーを持つシャーレイポピーが、桜花賞トライアルでの優先出走権ゲットに燃えている。2番人気だった前走は6着に敗れてしまったが、スタートで出遅れたのが敗因で決して力負けではない。未勝利戦を勝っている阪神に戻って、今度こそ本来の実力を発揮する。

 シャーレイポピーが反撃を誓う。昇級戦の紅梅Sは6着に敗れた。「ゲートが全て」。石坂師が振り返るように、駐立が悪く後手に回ったのが誤算。流れに乗れなかった。ただ、中間も順調そのものだ。火曜朝は栗東坂路で4F63秒5と軽めに流し、トレーナーは「いい状態です」と納得の表情。前走から1F延びるが、阪神マイルは未勝利Vと同じ条件だけに「折り合いも心配していないし、調教でも困ることがない。大丈夫」と感触はいい。

 貴重な遺伝子を受け継ぐ良血馬だ。祖母トールポピーは阪神JFとオークスを制したG1・2勝馬だが、繁殖3年目を迎えた12年6月に腸捻転のため急逝。産駒はシャーレイポピーの母オリエンタルポピーを含む2頭だけで、もう一頭の全妹は産まれた翌年に亡くなっている。「トールポピーは気性が難しかったと聞くので心配していましたが、扱いやすくて安心しました」と師はうなずく。

 第一印象から将来性の高さを感じたという。「バランスのいい馬でしたし、小柄だけどいかにもバネがありそうだった。競馬でもバネを見せてくれていますね。気持ちが強くて闘争心もありますから。ジョッキーが継続して乗るのもいいし、何とか権利をと思います」と期待する。

 2月いっぱいで父の石坂正師が定年を迎え、花束贈呈では涙で別れを惜しんだ。「それまではライバルだったけど、最後は親子でした」と感慨深げ。思いも継いで臨む桜花賞トライアル。巻き返しに燃えている。

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