【ボート】桐生順平が関東地区選V3 「一年を考えたら、一番大事な一戦」
「関東地区選手権・G1」(18日、多摩川)
開催最終日の12Rで優勝戦が行われ、1番人気の桐生順平(34)=埼玉・100期・A1=が、イン逃げを決めて優勝。同時に、3月に福岡で開催する「SG・ボートレースクラシック」の出場権を得た。桐生の優勝は今年3回目で、通算44回目。関東地区選手権は2019年の平和島以来で3回目、G1では通算11回目の制覇。2着は飯山泰、3着には浜野谷憲吾が入った。
進入は5号艇の江口晃生、6号艇の浜野谷が前付けに動き、156・234の並び。やや深インのSとなったが、桐生は慌てることなくしっかりと先マイ。「後藤(翔之)君が伸びて来たのを、浜野谷さんが受け止めてくれて、落として回れた。(コンマ)12なので、いいSだったと思う」と、1Mを振り返った。「気温が低く、追い風仕様で試運転に行ったら良くなくて、ヤバイな…と。5日目の形に戻したのが功を奏した」と、判断も狙い通りだった。
感慨深い優勝だ。昨年は、不振に苦しんだ。優勝はG3の1回を含め、わずか3回。G1では4回優出したが、SG優出はできなかった。「この一戦に全てを懸けて、『全集中』で行きました。クラシックがあるし、一年を考えたら、一番大事な一戦と考えていた。最高の緊張感を味わえたし、最高です」と、素直に喜びを表した。
今年は既に優勝3回と、早くも昨年に並んだ。「この流れで行きたい。目標はグランプリを獲ること。出場じゃない。獲ることです」と力強く宣言した。