３歳新馬戦が前週末、中山、中京、小倉の３競馬場で計７レースが行われた。２４日の中山６Ｒ・芝２０００ｍは、伯父に種牡馬としても活躍するスクリーンヒーローがいるカレンレベンティス（牡、父エピファネイア、美浦・国枝）がデビューＶ。同日の中京６Ｒ・芝１６００ｍでは同じエピファネイアを父に持つジャスティンカフェ（牡、栗東・安田翔）も初陣を勝利で飾った。

　道悪も全く苦にしなかった。３番人気カレンレベンティスは、２分８秒８（不良）のタイムで新馬勝ち。道中は中団を追走し、３角手前から徐々に進出すると、直線外から力強く脚を伸ばして差し切りを決めた。１馬身１／４差の２着は５番人気プレイイットサム。さらに１馬身半差の３着は４番人気のルージュメサージュ。１番人気のヴァルガスは馬場に泣いて１２着に敗れた。戸崎圭は「気性的に子どもだけど、いいレースができた」と内容を評価。国枝師は「元気がいい、それが一番だよ。次走はまだ決めていない」と話した。（レース評価Ｂ、将来性★★★）

　先週の新馬戦勝ち馬評価一覧

メイショウクシナダ（牝、父アイルハヴアナザー、栗東・南井）

　土曜中京３Ｒ・ダート１８００ｍ、和田竜「スピードがあるのは分かっていたし、ゲートをうまく切ってくれた。追ってから左に行ったりもしたが、道中は余裕があった」、南井師「１コーナーで物見してつまずいたりしたが、期待通りでした」（Ｃ、★★★）

オセアジャスティス（牡、父マクフィ、美浦・加藤征）

　土曜中山６Ｒ・ダート１８００ｍ、ルメール「ずっと物見をして単走では進まなかったけど、併せてから一生懸命に走ってくれた」、加藤征師「調教でも真ん中に入ると頑張っていた馬。まだまだ良くなると思うし、成長を促して４月の中山とかでもう一度使えれば」（Ｃ、★★）

ハイオプターレ（牡、父ヘニーヒューズ、美浦・高木）

　土曜中山４Ｒ・ダート１２００ｍ、大野「初戦からもまれる競馬となって、いい経験になっただろうし次が楽しみ」、高木師「少し追走に苦労した。短いダートがいいのかなって思うけど、１４００ｍでも大丈夫じゃないかな」（Ｃ、★★）

ジャスティンカフェ（牡、父エピファネイア、栗東・安田翔）

　日曜中京６Ｒ・芝１６００ｍ、北村友「馬場の悪いところでも、追ってからしっかりと反応してくれた。少し口向きに課題はありますが、いい内容でしたね」（Ｂ、★★★）

ルージュアリュール（牝、父ディープインパクト、栗東・松永幹）

　日曜小倉５Ｒ・芝１８００ｍ、浜中「調教でも非力なところがあったので、芝の方がいいと思っていた。雨で馬場は重たかったが、外めを走れたのは良かったですね。体力がついてくれば、もっと良くなると思います」（Ｃ、★★★）

ウルトラソニック（牡、父ドゥラメンテ、栗東・中尾）

　日曜中京３Ｒ・ダート１２００ｍ、森裕「砂も嫌がりませんでしたし、馬群を割る根性もあります。どこからでも競馬ができるのが強み。これからが楽しみですね」（Ｃ、★★）

（馬サブロースタッフによる独断評価は、レース内容はＳ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、将来性は★での５段階）