【根岸S】“スピードスター”アルクトス飛躍へ 前走距離敗因も千四で巻き返す
「根岸S・G3」(31日、東京)
さらなる飛躍を求めて“スピードスター”が2021年の始動戦を迎える。昨秋の南部杯で統一ダートG1初制覇を果たしたアルクトス。V時計1分32秒7は圧巻のレコードだった。栗田師は「若い頃は体の心配があったのでピンポイントでしか使えなかったが、今年はローテを組みながら使おうと思っている。ここを使って次はフェブラリーS(2月21日・東京)に行こうと」と今後を見据える。
G1連勝を狙った前走のチャンピオンズCは9着。好位からレースを進めるも、直線は伸び切れなかった。「敗因は距離が一番かな。いい位置で競馬をしても苦しそうだった」と分析。今回は東海Sとの両にらみだったことを明かし、「千四でもスタートはうまいし、次につながるのはこちら(根岸S)。オーナーにローテは任されているので、責任を感じています」と適性を慎重に判断して舞台を定めた。
1週前追い切りは美浦Wでの3頭併せで1馬身遅れたものの、「前が飛ばして、しっかりと負荷をかけるための内容。順調に来ているよ」と出来に不安なしだ。得意のスピード勝負となれば、再びライバルをぶっちぎる走りが見られるかもしれない。