【AJCC】アリストテレス、重賞初Vへ自己最速仕上げ リフレッシュでさらに進化

 「AJCC・G2」(24日、中山)

 重賞初Vへ向けて、視界は良好だ。菊花賞2着以来となるアリストテレスは20日、栗東CWに姿を見せた。松若(レースはルメール)を背に、ピノクル(5歳1勝クラス)と併せ馬を敢行。序盤からビッシリ並走する意欲的な内容で、ラストはきっちりと先着を決めた。

 全体時計は6F81秒0の自己最速をマーク。ラスト1Fは13秒3とやや時計を要したが、水曜の栗東CWはしまいがかかる馬場状態。加えて、「先週が遅かったから、わざとテンに飛ばしてもらった」と音無師なら、想定通りと言えるラップ。「いいんじゃないかな」と仕上がりに好ジャッジを下した。

 無敗でクラシック3冠を制したコントレイルを、最後まで追い詰めた前走。そこから3カ月の休養を挟んで、さらなる進化を遂げている。「菊花賞の時よりも背が伸びたね。その分、体重は増えているけど気にしなくていい」と指揮官。昨春は450~60キロ台で推移していたが、「今は490キロくらいあるからね。春先と比べたら全然違う馬」と成長ぶりに目を細める。

 引き続き手綱を任せられたルメールも「大きなチャンス」と楽しみにする期待の一頭。大目標に掲げる春の天皇賞へ向けて、まずは一つ勲章を手に入れて弾みをつけたい。

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