氷点下でも半袖!穴のエダテルがベストアプローチで一発

 一年で最も寒いと言われる大寒の20日。午前7時の調教スタンドが示す気温は何と、マイナス5度だ。身も凍るような寒さにもかかわらず、江田照男騎手(48)=美浦・フリー=はトレードマークの半袖ピンクシャツで調教をつけていた。「寒くないのかって?全然。大丈夫だよ!」。2月8日に49歳の誕生日を迎えるアラフィフは元気いっぱいだ。

 AJCCには7歳の古豪ベストアプローチで臨む。追い切りには2週連続で騎乗。今週は美浦Wを軽快な脚取りで駆け抜け、5F70秒1-40秒5-12秒8をマークした。「馬なりだけど、すごくいい動き。少しモタついていた先週から良くなっているし、いい感じに仕上がった」と出来に太鼓判を押す。

 前走のアルゼンチン共和国杯は直線で窮屈になる場面もあり7着。それでも勝ち馬とは0秒5の小差だ。「初めて乗ったが能力は感じた。相手は強くなるけど頑張るよ」。勝てば自身にとって01年アメリカンボス以来、20年ぶりのAJCC制覇。人気的には伏兵扱いに過ぎなくても、ここらで“穴のエダテル”の本領が発揮されるかもしれない。(デイリースポーツ・刀根善郎)

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