【POG】種牡馬入りフィエールマン全妹エクランドールは月末デビュー(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 11日のフェアリーSはファインルージュ(牝、木村)が勝利。未勝利勝ちの時もそうでしたが、抜け出す時の脚がすさまじいですね。まだまだ余裕を感じさせる内容で、これは先々が楽しみ。相当なポテンシャルを感じさせるレースとなりました。

 10日の朱竹賞を勝ったのはロンギングバース(牡、竹内)。前走の京王杯2歳Sでは重賞の壁にはね返された印象でしたが、自己条件に戻って力を示してくれました。次走はクロッカスS(30日、東京・芝1400m)の予定。

 さて、今の新馬戦はだいぶ出走希望馬が偏っている印象で、早々に番組がなくなってしまう芝のレースに集中していますね。今週の中山・芝1600mの新馬戦では除外となった馬が16頭。しかも投票するための騎手を確保するのが困難な状態になっており、なかなか大変なことになっています。例年最後の番組に近づくにつれて解消していきますが、今年は新馬戦終了の時期がいつもより早いだけにどうなりますか。

 そんななかで藤沢和厩舎からスタンバイしているのはヴァルガス(牡、父モーリス、母ボカイウヴァ)。24日の中山・芝2000mの新馬戦を予定しています。鞍上はルメール。マイル戦と比べれば中距離戦はさほど出走馬が集中していない現状ですが、ここはどうですかね?筆者の聞く限りでは今週のような状況にはならなさそうです。

 先日、引退と種牡馬入りが発表されたフィエールマンの全妹エクランドール(牝、手塚、父ディープインパクト、母リュヌドール)は30日の東京・芝1600m、31日の同・芝1800mでのデビューを考えている様子。ただ、出馬投票の状況次第では未勝利戦に投票する可能性もあるとのこと。430キロほどとあまり体がない馬ですし、変に出走が延びるよりはという考えでしょうか。個人的にも新馬戦にこだわり過ぎてピークを越えてしまうよりは、仕上がったタイミングで使える未勝利戦という選択はありだと思います。

 14日の南Wで66秒3-50秒7-37秒2-13秒0となかなかの好時計で動いていたのがホウオウサミット(牡、大竹、父ロードカナロア、母エイグレット)。24日の中山・芝2000mか31日の東京・芝1800mでのデビューを予定しています。

 最後になりますが、JRAではまた全場での無観客競馬となってしまいましたが、きっとまた皆でライブ競馬を楽しめる日は来ます。その日を早めるかどうかはこれからの状況次第になってしまいますし、個人レベルでできる感染対策をきちっとして、状況が改善するのを待ちましょう。がんばりましょーぞ!(馬三郎美浦支局・木村)

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