【POG】ダート2勝のハンディーズピークはサウジダービー視野に(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 10日のシンザン記念はモーリス産駒がワンツーフィニッシュ。勝ったピクシーナイト(牡、音無)は好発を決めてハナへ行き、逃げ切りV。産駒初の重賞制覇を決めた。3戦目にして初めて逃げる形になったが、生野助手は「中間のゲート練習のかいがあって発馬が決まり、道中もマイペースで運べて、強い勝ち方をしてくれました」と笑顔で喜んだ。次走は未定だが、スタートの課題を克服した今ならどんな競馬でもできそう。今後も注目をしていきたい。

 2着は中団から直線で鋭い伸びを見せたルークズネスト(牡、浜田)。8番人気の低評価に反発して、きっちり賞金を加算した。師は「体調が良かったこともあったが、前残りの競馬でたいしたもの」とレースぶりを高く評価した。次走はファルコンS(3月20日、中京・芝1400m)を予定。「以前、距離を延ばした時に駄目だったので。今後はマイル路線になると思います」と話した。

 中京の3歳1勝クラスの勝ちっぷりが良かった2頭にも注目したい。

 9日のダート1800mはハンディーズピーク(牡、大久保)が好位から抜け出して、2馬身差で快勝。見事、1番人気に応えた。これで中京のダート戦は2戦2勝。レースを振り返って、師は「いいポジションで流れに乗れたし、直線もしっかりと伸びた。追って味があるね。道中でズブい面を見せていたが、使いつつ徐々に前向きさも出てくると思う」と、今後のさらなる成長に期待した。次走については「サウジダービー(2月20日、キングアブドゥルアジーズ・ダート1600m)に登録。選出されれば、行きたいと思っている」と海外チャレンジを示唆。「選ばれなければ、ヒヤシンス(2月21日、東京・ダート1600m)、伏竜S(3月27日、中山・ダート1800m)、兵庫CS(5月4日、園田・ダート1870m)あたりが候補」と話した。

 11日の芝1200mはトランセンド産駒のロングトレーン(牝、佐々木)が後方追走から直線で末脚を爆発。メンバー最速の上がり3F34秒1の末脚で一気に前の馬を抜き去り、最後は2馬身半差をつけてV。これまでの先行策から一変した内容で新境地を開いた。師は「流れが速かったこともあるが、3角では完全に諦めかけた。でも、そこからの伸びがすごかったね。今後が楽しみになる勝ちっぷりだった」と笑みを浮かべた。次走はマーガレットS(2月27日、阪神・芝1200m)を予定。「末脚を生かした方が良さそう。リズム良く運べれば、オープンでも」と期待を寄せた。(馬三郎栗東支局・塩手)

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