【東京大賞典】村神様はミューチャリーで1点勝負「本来の直線勝負に徹する」

 「東京大賞典・G1」(29日、大井)

 JBCクラシックの覇者クリソベリル、同3着馬チュウワウィザードが不在なら、◎ミューチャリーで好勝負になる。

 その前走は地方所属馬最先着の4着。前々でレースを進めた上位3頭に対し、4角では最後方から5番手。稍重発表で前有利の馬場、しかもJRA勢相手には厳しい位置取りだった。それでも1、2着馬に次ぐメンバー3位の上がりで持ちタイムも大幅に更新。南関東トップクラスの意地は見せた。

 ジャパンダートダービー3着、川崎記念4着と、交流G1でも展開ひとつで馬券圏内突入の地力は証明している。「中間の状態も良く、いい意味で平行線。最終追い切りも上がり重点だったけど、いい状態で送り出せるよ」と、矢野義師は好調キープを伝えてくれた。

 東京大賞典は初チャレンジだが、大井の2000メートルは走り慣れた舞台だけに問題にはならない。あとは大外16番枠がトレーナーを苦笑いさせた。「まあ、仕方ない。ここは腹をくくるしかないだろうな」と前を向く。

 川崎記念は2番手。日本テレビ盃ではハイペースを好位から追い掛けた。「前に行ける脚もあるけど、いずれも中途半端になってしまったからね。長くいい脚が使える馬だし、その良さを生かしたいね」と、本来の直線勝負に徹する構えだ。

 もちろん、3連覇を狙うオメガパフュームは強力だが、それ意外となら差のないメンバー構成。目標ははっきりしている。それに先行馬もそろい、ある程度ペースも流れるだろう。あとはデビューからコンビを組む天才・御神本訓の腕ひとつ。これまでの悔しさを誰よりも感じている。このまま引き下がる男ではない。こちらも(16)の単複で勝負だ。(デイリースポーツ・村上英明)

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