「有馬記念・Ｇ１」（２７日、中山）

　オーソリティが２３日、美浦Ｗでハツラツとした動きを見せた。レッドヴェロシティ（２歳１勝クラス）を２馬身追走しながら、直線で内に入り馬体を並べる。前脚で力強くチップをかき込み、鞍上の仕掛けにもしっかりと反応。５Ｆ６７秒８－３９秒６－１２秒５で１馬身半先着した。木村師は「うまくいったと思います」と納得の動き。前走後も「へこたれることはなかった」と言い、脚元のケアに細心の注意を払いつつ、ここへ向けて仕上げた。

　青葉賞制覇後に骨折が判明。ダービーに出走ができなかった。じっくりと立て直し、復帰初戦のアルゼンチン共和国杯では、初対戦の古馬を圧倒した。「結果が出てびっくり、うれしい誤算だったし、今回も楽しみ。うまく立ち回ってくれれば」と指揮官。さらに相手が強くなるが、「ただ勢いで突っ走っていいのが３歳馬だと思う」と簡単に引き下がるつもりはない。

　キャリアはまだ６戦。伸び盛りの３歳馬が、挑戦者の強みをこの一戦にぶつける。