日本だけではない牝馬活躍の傾向

 「魁!海外馬券塾」(22日)

 2020年は年間を通じて牝馬の活躍が目立ち、有馬記念でも多くの牝馬が有力視されているが、この傾向は日本だけではない。欧州ではマジカルが牡馬相手にG1を2勝し、香港Cでは、そのマジカルを日本のノームコアが破った。米国ではスイススカイダイバーが、牝馬として11年ぶりにプリークネスSを勝っている。

 ザルカヴァ(08年凱旋門賞勝ち馬)やタルナワ(今年のブリーダーズCターフ勝ち馬)ら、数々の強い牝馬を生産しているアガカーンスタッドのパット・ダウンズ場長に、近年の牝馬活躍の理由について聞いてみた。難しい質問だとしながらも、「特定の要因で牝馬が活躍しているのではなく、世界中のホースマンが強い馬をつくり、育てるための努力を続ける中で、勝ち上がって活躍する馬の中に牝馬も数多く含まれるというのはごく自然なことだと思います。そのような牝馬に声援を送り、繁殖馬として牧場にまた迎えるのは、生産者として何よりの喜びです」とのことだった。

 日本の競馬のレベルが上がるほどに、牝馬の活躍はますます当たり前になっていくとも予感させる。みんな引退まで無事に走り、次の世代へ血をつないでほしい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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