【有馬記念】ルメール無双締め フィエールマンと挑む大一番へ直前インタビュー

 「有馬記念・G1」(27日、中山)

 さあ、有馬ウイークに突入だ!刻一刻と迫る暮れのグランプリを前に、クリストフ・ルメール騎手(41)=栗東・フリー=が20日、デイリースポーツのインタビューに応じた。2020年はここまでJRA年間202勝を挙げてリーディング確定、JRA・G1を8勝するなどまさに無双状態。乗りに乗る名手が、フィエールマンと挑む大一番へ意気込みを語った。

 ◇  ◇

 -自身2度目の年間200勝を達成し、G1も8勝。20年を振り返ると。

 「いい一年でした。ケガがなくて良かった。騎乗停止もなかったですね。強い馬たちでたくさんG1を勝たせてもらえましたし、みんなのおかげで200勝以上できました。すごくいい年でした」

 -20年は新型コロナウイルスの影響で、例年とは違った競馬に。

 「コロナでも競馬がなくならなくて良かったです。ファンの皆さんもテレビの前で見ること、馬券を買うことができましたしね」

 -無観客での競馬について。

 「やはりスタンドにお客さんは必要だと思いました。いなかったら寂しいですね。特にG1の日。日本はファンが多くて、いたらジョッキーにとっても楽しいですし、勝った時には喜びをシェアしたいですから」

 -制限付きながら、10月10日から観客の入場が再開。アーモンドアイもお客さんの前で引退式を挙げられた。

 「ディープインパクトとかウオッカの引退式を覚えていて、スタンドがフル(満員)でしたね。でも、式ができたのは良かったです」

 -さて、20年の有馬記念はフィエールマンと参戦。前走(天皇賞・秋2着)は福永騎手が騎乗して、ルメール騎手が乗ったアーモンドアイ(1着)との対決だった。

 「前走はすごくいい競馬をしていました。2000メートルでもいいペースで、最後も少しずつ加速していました」

 -フィエールマンとは菊花賞Vや天皇賞・春連覇など相性が抜群。改めてどんな馬か。

 「速いペースを維持できます。瞬発力はそんなに…だけど、ラストはずっと伸びてくれる。3~4コーナーからだんだんペースアップできるし、だから2400メートル以上で強い。道中も一生懸命走ります」

 -中山芝2500メートルへの適性は。

 「距離はちょうどいい。スタミナがあるし、コース自体も問題ない」

 -ライバルたちは強力。

 「ラッキーライラックは少し距離が長そうだけど、ビッグチャンス。クロノジェネシスはこの距離が一番合いそう」

 -19年は凱旋門賞(12着)から転戦して4着。20年は臨戦過程が違う。

 「秋の天皇賞から有馬記念というのは、この馬にとっていい間隔。多分、ここでトップコンディションになると思います。スムーズなレースができれば、最後は来てくれると思います」

 -自身にとって、日本で初めてG1を勝ったのが2005年の有馬記念。

 「有馬は好きなレースですし、もちろん思い入れもあります」

 -その時コンビを組んだのがハーツクライ。無敗でクラシック三冠を達成し、断然の1番人気に推されたディープインパクト(単勝1・3倍)を倒した。

 「ディープインパクトがいたので特別なレースでした。ハーツクライは強い馬でしたね。日本のジョッキーはみんな有馬を勝ちたいと思っているけど、僕はファーストチャレンジで勝たせてもらいました(笑)」

 -そこから11年後の16年に、有馬記念2勝目をマーク。

 「その時のサトノダイヤモンドもいい思い出です。あれは日本の通年免許を取って初めての有馬でした。勝った時、僕の大変だった時期を考えたら感動しました。ハーツクライの時はついにG1を勝てた、ジャパンC(2着)のリベンジができたという気持ち。サトノダイヤモンドはその時よりももっと経験を積んでいましたが、当時は僕にとってニューライフの中だったので、超うれしかったですね」

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