【神戸新聞杯】レクセランス逆襲の秋 夏越え心身成長!指揮官「ささる面なくなった」

 「神戸新聞杯・G2」(27日、中京)

 春のクラシックはいずれも2桁着順に終わったレクセランス。しかし、ひと夏を越して着実に成長を遂げた。心身ともに幼かった姿はもう過去のもの。本来の実力を余すところなく発揮し、コントレイルを慌てさせる場面をつくりたい。

 新馬戦→福寿草特別→すみれSとデビュー3連勝を飾ったレクセランス。無敗戴冠に挑んだ皐月賞は11着、続くダービーでは15着とG1の高い壁に跳ね返されたが、成長著しい今、菊のトライアルで春の雪辱を誓う。

 デビューからオープンまでの連勝は全て前残りの展開を後方から差し切る強い内容。それも、2戦目の福寿草特別を勝った際に、川田が「能力はありますが、どうしても右にささる面が強烈です」と振り返ったように、心身ともに未完成な状態での勝利だった。ただ、そんな悪癖がありながら勝てるほどG1は甘くなかった。

 ダービー後は滋賀県のノーザンファームしがらきで夏休み。放牧先で疲れを癒やし、入念に乗り込まれた今回は、ひと回りもふた回りも進化している。「今回はささる面が全くないです」とは1週前追い切りを見守った池添学師。「夏を越して成長したというのもあるし、コンビ鼻革(※)に替えて口を割らないようにしました」。馬自身の充実ぶり、そして陣営の取り組みが着実に形となって表れてきた。

 課題の一つだったゲートにも改善の兆しが見られる。「馬体重自体は増えていませんが、トモのボリュームがアップしました。あとはスタートですね。いい位置を取りたいです。でも、後ろ(トモ)がしっかりしてきた分、以前よりは出るのでは」と指揮官は見立てた。逆襲の秋へ、プロセスは完璧。あとは結果を出すだけだ。

 ※馬具の一つで、馬の口角の上と下で口を締める鼻革。口を開けたまま走る馬や、舌をハミから抜いてしまう馬に効果がある。

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