【ローズS】デゼル、馬体ひと回り成長!しなやか逆算デモ 友道師「間に合った」

 「ローズS・G2」(20日、中京)

 牝馬三冠の最終舞台へ-。デゼルが16日、栗東坂路をしなやかな脚取りで駆け上がった。オークス11着以来の一戦だが、態勢は整っている。自己条件を勝ち上がり勢いに乗るフアナも、好調をアピールする動き。

 ゆったり運んで加速は上がりだけ。栗東坂路で単走で追われたデゼルの動きは淡々としていたが、フットワークはしなやかだった。4F54秒4-39秒4-12秒4。友道師は「しまいだけ伸ばす感じで。問題ない。何とかぎりぎり間に合ったかというところ」と及第点を与えた。

 キャリア3走目で挑んだオークスは2番人気に推されながらも11着に大敗。ダメージは大きく回復に時間がかかった。「疲れと暑さがあって、(調整)ペースがゆっくりになった。出そうと思えば時計はいくらでも出る馬。坂路中心にしたのはそこを考慮した。本数的にどうかというところだけれど」。青写真通りとはいかなかったが、期待の持てる状態には持ってこられた。

 始動までの逆算を焦らず、スロー調整を受け入れたことで背中には厚みが出た。「体はひと回り、いや半回りくらいは大きくなった。春時点の完成度としても、乗りだし時期から遅れていた馬だから。今がちょうどいい」と上積みを感じていた。

 舞台設定も歓迎している。「左回りは東京でも走っているし、中京の2000メートルはちょうどいいんじゃないかな」。育成段階で受けた左脛骨(けいこつ)遠位骨折の影響で、デビューが年明けまで遅れた奥手の良血馬。本格化への階段を上り始めるのはこれからだ。

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