【京成杯AH】トロワゼトワル連覇&夏V 横山典が勝負強さ発揮3頭同タイム激戦制す

 競り合いを制したトロワゼトワル(中央)
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 「京成杯AH・G3」(13日、中山)

 道中2番手でレースを進めた4番人気トロワゼトワルが、逃げ込みを図る3番人気のスマイルカナ、外から迫ってきた13番人気のボンセルヴィーソとの競り合いを制し、連覇を果たすとともに16ポイントを獲得。逆転でサマーマイルシリーズの王者に輝いた。

 しびれるようなゴール前でのたたき合い。内に逃げるスマイルカナ、外からは追い込むボンセルヴィーソとの間で、横山典のゲキに応えたトロワゼトワルが最後の最後にグイッとひと伸び。3頭が同タイムで入線する大接戦を制して、サマーマイル王者を奪取する大きな勝利を手にした。

 19年は圧巻の逃げ切りVで、1分30秒3の日本レコードのおまけ付き。20年は勝負強さを発揮しての白星と、名手・横山典の巧技がさえ渡った。1年ぶりの勝利をエスコートしたベテランは、「昨年はやんちゃな女の子だったけど、今年は落ち着いて大人になっていた。最後はよく頑張ってくれた」と目を細めた。

 見届けた安田隆師も感嘆する。「昨年よりハンデが増えていた(52→55キロ)ので心配もあったが、ゴール前でグイッと出ましたねぇ」と横山典の手綱さばきを絶賛。夏のマイル王者の今後については未定。トレーナーは「まさかマイルシリーズのチャンピオンになるとはね。次走はまだ白紙です。(クラブの規約で)来年春で引退なので、そのあたりを考えながら」と話した。

 数分前に中京のセントウルSをダノンスマッシュで勝った直後に東西重賞ゲット。しかも2頭とも自身が管理したロードカナロア産駒とあって、「最高の一日ですね。うれしい」とこれ以上ない笑顔があふれた。

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