【ローズS展望】重賞初Vを目指す良血馬デゼルが中心
「ローズS・G2」(20日、中京)
仏オークス馬を母に持つ良血デゼルが、満を持して始動する。2番人気のオークスは、最内枠で後方からの競馬。直線は外から上がり3F33秒8の力強い末脚を放ったが、追い込み切れずに11着と初黒星を喫した。前走後は放牧へ。友道師は「骨格も大人びてきて、幅も出てきた。確実に成長している」と手応えをにじませる。まだキャリア3戦。伸びしろ十分の素質馬が、初タイトルを手に本番へと弾みをつけるか。
中内田厩舎の2頭もここが復帰戦。リアアメリアは、前走のオークスで復調を示す4着。猿橋助手は「いい夏休みを過ごせたようで、シルエットを大きく見せるようになっています」と成長を実感する。一方、15着クラヴァシュドールも同助手が「今は落ち着きがあって雰囲気がいい」と話すように精神面が充実。互いに進化した姿を見せたいところだ。
実力馬リリーピュアハート、小倉で古馬を破り3勝目を挙げたフィオリキアリ。さらに反撃を狙う重賞ホースのアブレイズ、ウーマンズハートに加え、良血のフアナ、セウラサーリなどの夏の上がり馬が、虎視たんたんと重賞制覇を狙う。