「新潟２歳Ｓ・Ｇ３」（３０日、新潟）

　主役は６月の阪神で新馬Ｖを決めたキズナ産駒のフラーズダルム。２番手追走から直線入り口で早々と先頭に立つと、後続を寄せつけずに完勝。４馬身離した２着馬も次戦で勝ち上がっており、レースレベルも低くない。目指すはもちろんクラシック路線。まずは夏の越後路で存在感を示し、無傷の２連勝で初のタイトルをつかみとる。

　相手筆頭はディープインパクト産駒のシュヴァリエローズ。新馬戦は好発を切って、外めの３番手をキープ。直線に向いて、馬体を併せてきた２着馬にいったんは前に出られたが、ゴール前で差し返してＶ。楽に好位につけられる抜群のレースセンスと、並んだら抜かせない勝負根性も持ち合わせ、潜在能力は相当。エリート街道に乗れる器だ。

　新馬戦、ダリア賞を連勝中のブルーバードにも注目だ。体重は４１０キロ台と小柄な馬体だが、最大の武器は鋭い決め手だ。今回はさらに距離が１Ｆ延びるが、外回りのマイルの方がより持ち味が生きそう。自分の競馬に徹して重賞Ｖへ。

　今回と同舞台の新馬戦を快勝したハヴァス。未勝利戦を鮮やかに逃げ切ったジュラメントも差はない。