「デイリースポーツサマーカップ」（１２日、平和島）

　東京支部のエースが復帰戦を飾った。開催最終日の１２Ｒで優勝戦が行われ、浜野谷憲吾（４６）＝東京・７０期・Ａ１＝が、イン逃げで締めくくり、５月の児島以来となる今年３回目の優勝を果たした。平和島では昨年の正月シリーズ以来、１９回目のＶ獲りを果たした。２着は５コースから差した今泉友吾、３着は３コースから外マイした梶野学志が入った。

　浜野谷が危なげなく逃げ切った。「伸び返される感じはなかった。掛かり過ぎて、ターンマークに当たりそうになった」と余裕の笑顔。ウイニングランでは何度も右手を振って、平和島のファンの声援に応えた。

　今回は６０日間のＦ休み明け。それでも「エンジンが良かった。前検から感触が良くて、レースに集中できた」と不安なく走れたことが大きかった。昨年の今シリーズは、私物のペラ調整工具を持ち込んで前検不合格。ちょうど１年後に、同じ舞台できっちり挽回した。

　今後は三国の一般戦（１９～２２日）を経て、ＳＧ・メモリアル（２５～３０日・下関）に参戦。「休み明けで優勝できたから、三国でもいい走りをしてから行きたい」とリズムアップして頂上決戦に挑む。