「函館ミリオンカップ・Ｇ３」（１０日、函館）

　開催最終日の９Ｒで決勝戦が行われ、鈴木庸之（３４）＝新潟・９２期・Ｓ２＝が、先行した山岸佳太の番手から抜け出して優勝した。Ｇ３制覇は２０１５年５月の松阪以来で通算２回目。２着に阿部力也、３着には山岸が入った。

　鈴木が絶好の展開をものにした。主導権は譲らないとばかりに、前を任せた山岸が残り２周から突っ張り先行。スピードをもらった鈴木は、直線で番手から抜け出してＶゴールを駆け抜けた。

　「山岸君からすごくやる気を感じました。『突っ張って、そこから合わせる感じで駆ける』と言っていたので大体決まるかなと思っていた。これも巡り合わせですね」。同じ誕生日（１１月１１日）の関東地区の後輩に感謝した。

　けがを乗り越えた。昨年は腰を痛め、戦線を離脱。「去年の今ごろはベッドの上でした」と述懐し「もっと時間がかかるかと思ったが優勝できました」と５年３カ月ぶりのＧ３制覇に充実感をにじませた。