【POG】エイボンクリフ、15日札幌でデビュー 初陣Vへ準備着々(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今週で1回札幌が終わり、来週からは2回札幌へ。折り返し地点を迎え、ここから後半の開催が始まる。新馬の札幌在厩頭数は相変わらず少なく、当コラムのネタ探しもひと苦労だけど、できることを精いっぱい頑張りたい。

 次週の注目馬はエイボンクリフ(牝、庄野、父ハービンジャー、母ローズマンブリッジ)。15日の札幌・芝1500m(牝馬限定)をルメールで予定している。蟹江助手によると「ゲート試験を合格してから1カ月以上時間をかけてじっくりと乗り込んできた。札幌のダートで調整を進めても脚元への反動がなく、徐々に動きも良化。現時点で何も心配なところがない」と感触は上々だ。推定420キロと小柄だが「つくりはコンパクトだけど、体のバランスはいい。気性は素直だし、滞在の効果で落ち着きもある。あとはルメールJがうまく導いてくれると思う」と初陣Vを意識していた。ハービンジャー産駒で洋芝も合いそう。初戦から注目したい一頭だ。

 同じレースを予定しているコンジェラメント(牝、武幸、父ゴールドシップ、母ベユーズラッシー)も、ここに来て徐々に良化気配。レースで騎乗予定の柴山Jによると「怖がりだし、いろいろなことに敏感な馬。環境が変わると慣れるのに時間がかかるのだと思う。それでもじっくりと調整できたことで、7日のゲート練習は良かったし、動きも徐々に良くなってきた印象」と感触はだいぶ上がってきた。少頭数が予想される現在の札幌新馬戦なら、チャンスはありそうだ。

 現在、札幌に在厩しているスパークフューチャ(牡、美浦・小島、父ハービンジャー、母スパークオンアイス)。美浦から駆けつけて7日に騎乗した師は「乗り味が良くて、身のこなしもしなやか。ゲートの駐立もおとなしい」と、背中の感触の良さをしっかりと確かめていた。23日の札幌・芝2000mを目標に調整を進めているが「ソエが出てきたので、無理はさせたくない。もう少し様子を見てから決めるが、出走をやめる可能性もある」と慎重に構えた。「トモを上手に使えないと、ソエが出やすくなる。今後もその点に気をつけながら調整をしていきたい」と話した。(馬三郎栗東支局・塩手)

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