楽しみなティズザローとアンクルチャックの初対戦
「魁!海外馬券塾」(5日)
例年なら三冠を戦い終えた3歳馬の再戦となるトラヴァーズS・G1(8日・米サラトガ)が、今年はケンタッキーダービー・G1(9月5日・米チャーチルダウンズ)の重要な前哨戦として実施。春先からずっとケンタッキーダービー最有力候補の位置にいるティズザローと新興勢力のアンクルチャックが、ここで初対戦を迎える。
フロリダダービー、ベルモントSと余裕の勝ちっぷりでG1を連勝しているティズザローは、既に有力馬の多くを直接対決で破った実績があり、それに勝てる数少ない候補として期待されるのが2戦2勝とキャリアの浅いアンクルチャックだ。前走で先着したサウザンドワーズが、先週末のリステッド戦で西海岸の最有力馬とみられていたオナーエーピーを負かしたことから、この馬の未知の魅力にさらに注目が集まることになった。
アンクルチャックと同じB・バファート師の管理馬で、ほぼ無名ながらトラヴァーズSに出走して圧勝を演じ、そこから瞬く間に頂点へ上り詰めたのが16年のアロゲートだ。歴史的名馬と同じ道をたどるか、あるいはティズザローが主役の座を守るのか-。ケンタッキーダービーに向け、目が離せない一戦となる。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)