【エルムS展望】タイムフライヤーが完全復活を証明する
「エルムS・G3」(9日、札幌)
マリーンSで約2年7カ月ぶりの勝利を挙げたタイムフライヤーが、勢いに乗って重賞タイトルを目指す。中間は北海道安平町の追分ファームリリーバレーでの短期放牧を挟み、ここを目標に調整。「函館のオープンを勝った馬は、このレースと相性がいいですからね」と松田師も期待は大きい。17年ホープフルSの覇者が、待望の重賞2勝目で完全復活を証明する。
アンタレスSで重賞初制覇を飾った8歳馬ウェスタールンドも元気いっぱいだ。札幌入厩後も順調に調整を重ね、赤池助手は「函館でまくって勝っているし、小回りも大丈夫だと思う」と、芝に使った新馬戦以来となる札幌コースも不安視していない。持ち味の末脚が生きる流れになれば、重賞連勝の可能性も十分ある。
久々&初ダートだったプロキオンSで2着に好走したエアスピネルも、久々の重賞制覇に向けて意欲的。復調気配を見せる一昨年の覇者ハイランドピーク、昨年のプロキオンSを制したアルクトス、アンタレスS2着のアナザートゥルースなども、虎視たんたんとタイトル奪取を狙う。