「セレクトセール２０２０」（１３日、ノーザンホースパーク）

　初日は１歳馬２４９頭が上場。新型コロナの影響により、セリに登録した馬主数は前年比１０％減、海外からのバイヤーの姿もなかった（日本在住の代理人のみ）が、例年と変わらぬ活況ぶり。とりわけ昨夏急死したディープインパクトの子は軒並み高値で取引され、「シーヴ１９」（牡）が１歳セリ史上最高額となる５億１０００万円で落札されるなど残された希少な血を巡ってし烈な争いが展開された（※価格は全て税抜き）。

　昨年８月に死んだキングカメハメハ最後の世代は１０頭が上場され、２頭が“億超え”を達成。１歳セリの大トリに登場した「マルシアーノ１９」（牡）は３０００万円でスタートするも、みるみる値段が上がり、最後は１億７０００万円で麻布商事に落札された。ノーザンファームの吉田勝己代表は「いい馬をたくさん出してくれました」と名種牡馬に感謝の言葉を述べた。