ディープ産駒の凱旋門賞Vは日本馬か欧州馬か

 「魁!海外馬券塾」(8日)

 ディープインパクト産駒のファンシーブルーが、5日にシャンティイ競馬場で行われたディアヌ賞・G1(仏オークス)を制し、同産駒として4頭目の欧州クラシック勝ち馬となった。欧州でデビューするディープ産駒の数を考えれば、驚異的といえる記録だ。コロネーションSの勝ち馬アルパインスターと、愛1000ギニーで先着を許していたピースフルのG1馬2頭との追い比べの末、これらを競り落としたのだからその価値は高い。

 2年前の仏ダービーを勝ったスタディオブマンにも感じたが、欧州調教のディープ産駒は長い直線をジリジリと伸び続けるようなしぶとい競馬をする印象が強い。日本でみられる鋭い末脚を武器とする産駒の特徴とは、真逆に近いぐらいのレースぶりを見せる馬が出世している。日本のディープ産駒もその母馬の多くは良血馬であり、血統レベルに何ら差はないはずだが、この特徴差はやはり調教スタイルの違いから来ているのだろうか。

 日本競馬界の悲願ともいえるディープインパクト産駒による凱旋門賞制覇に残されたチャンスはあまり多くないが、それを成し遂げるのは日本の馬なのか、それとも欧州調教馬なのか。どちらになるかは非常に興味深いところだ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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