「プロキオンＳ・Ｇ３」（１２日、阪神）

　その勢いは天井知らずだ。ダート重賞連勝中のラプタスが８日、芝でも躍動した。豪雨に見舞われた栗東トレセン。当初予定していた坂路から芝へとチェンジしたが、慣れない馬場にも柔軟に対応し、馬なりで６Ｆ８５秒５－３９秒５－１３秒０をマークした。松永昌師は「きょう追うのはやめようかなと思ったけど、芝なら負担もかからないから。先週やっているし、動きも悪くない」と満足げにうなずく。

　この中間はさらに進化がうかがえる。「放牧を挟んでまた良くなっている。トモの張りがすごい」と師も目を丸くするほど。ダート転向後は７戦６勝。スピードで圧倒してきたが、今回も譲らない構えだ。「同型もいるけど、関係ないよ。速いから行ってしまう」と自信の表情。「相手は強いけど、脚抜きのいい馬場もいい方へ向きそう」と連日の雨予報も味方すると読む。

　「ここで結果を出して賞金加算をしたい。千二にも使いたい」。地方交流重賞に続き、狙うは中央のＧ３ジャック。秋の目標に掲げるＪＢＣスプリント（１１月３日・大井、ダート１２００メートル）参戦へ弾みをつける。