【地方競馬】JDDはダノンファラオ信頼 村神様「素質の高さでは見劣らない」

 「ジャパンダートダービー・Jpn1」(8日、大井)

 デビューから3連勝のカフェファラオで断然の様相だが、今回は初めて経験する大井のダート&ナイター、そして2000メートル。既に“ダート界の怪物”と言われる逸材に対し、重箱の隅をつつくようなものだが、こういう状況で反抗してみたくなるのが、ひねくれ記者の性だ。

 前走のユニコーンSから中2週。ユニコーンSは1000メートル通過が58秒4のハイペースを2番手から抜け出した。2、3着馬が4角14、9番手という厳しい流れの中で、5馬身差はさすがだ。馬体の回復を慎重に見極め、先週末に出走へのゴーサインを出したが、デビューから初めて間隔を詰めて使う一戦。見えない疲れはないのか…。

 同じ“ファラオ”でも、◎はダノンファラオでいく。前走の鳳雛S惨敗で大きく評価を下げたが、前々走の兵庫チャンピオンシップ2着から18日後の競馬。中間も実質的には栗東坂路一本で臨んだもの。

 鳳雛Sでは状態も本物ではなかったのか、前半から手綱を押しての3番手。頭を上げるシーンもあった。さらに、速いペースで飛ばす先行2頭を追い掛けたのも影響したか。3角過ぎでは嫌気が差したようで、直線では完全に走るのをやめていたように映った。度外視していい。

 その後は早めにここへ目標を定め、短期放牧から帰厩後は栗東CWで長めから2本の併せ馬を消化。いずれも年長馬を圧倒し、十分過ぎるほどの負荷をかけてきた。その内容から前走の後遺症など、全く感じられない。

 逃げにこだわるタイプではないし、外めの枠なら内の動きを見て行ける。スムーズに流れに乗れさえすれば、素質の高さでは見劣るものとは思えない。怪物退治を果たし、東京スプリント(4月8日=ジャスティン)に続き矢作師&坂井瑠の師弟コンビが、再び生まれ育った故郷・大井競馬場で歓喜に浸る。(9)の単勝。

(デイリースポーツ・村上英明)

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