【POG】スワーヴエルメ究極の血!父クラシック2冠、母重賞4勝 初陣Vへ準備OK

 「新馬戦」(5日、福島)

 今週も注目の良血馬が登場だ。18年当歳セレクトセールで高額取引されたスワーヴエルメがデビューを迎える。父は新種牡馬ドゥラメンテ、母は重賞4勝をマークしたアイムユアーズ、4代母に共通してダイナカールを持つ血統。20年のクラシックを目指し、大きな一歩を踏み出す。また、18年菊花賞2着馬エタリオウの異父弟サンデージャックも楽しみな一頭。切れ味を武器に初戦突破といく。

 いよいよ話題の血統馬が登場。18年当歳セレクトセールにおいて1億8000万円(税抜き)で落札されたスワーヴエルメ(牡、美浦・堀)が、日曜福島5R(芝1800メートル)で初陣を迎える。

 父は15年皐月賞&ダービー馬ドゥラメンテ、母は11年阪神JF2着、12年桜花賞3着と好走し、重賞4勝をマークしたアイムユアーズ。サンデーサイレンスやキングマンボのクロスも強力だが、特筆すべきは4代母に共通して83年オークス馬ダイナカールの名があること。その子エアグルーヴを筆頭に裾野を広げ、一族で多くのG1タイトルを獲得してきた。日本を代表する名牝の4×4が、今後の大きな飛躍を予感させる。

 先週の東京でデビューを見込んでいたものの、除外で出走が1週スライド。多少なりとも影響があるかと思われたが、今週の追い切りでその不安を払しょくした。森助手は「追い切りの動きは相変わらず良かったです。(福島までの)輸送があるので、落ち着いて臨めればいいですね」と、調整面に抜かりがないことを強調。力を出せる仕上がりにある。

 もちろん、目指すはデビュー戦V。「心肺機能が優れていて素質は高いと思います。まだ成長途上ですが、馬体は見栄えがしますし、これからさらに良くなってくると思います」と陣営は先々を見据え、大きな期待を寄せる。無限の可能性を秘めた栗毛馬が、どんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

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