【CBC賞】クリノガウディー悔しさバネに今度こそ 高松宮記念で1位入線も4着降着
「CBC賞・G3」(7月5日、阪神)
例年、夏の中京の開幕を告げる名物ハンデ重賞だが、今年は開催日程の変更で舞台が阪神へ。高松宮記念で1位入線も斜行で4着降着となったクリノガウディーが、今度こそ重賞初制覇を狙う。
18年G1朝日杯FSで2着に好走した実績があり、昨年7月の中京記念では鼻差の2着に惜敗。重賞勝ちどころか、勝ち星でさえ18年10月のデビュー戦(京都)のみ。勝ち運に見放されてきたクリノガウディーだが、前走ではG1で1位入線しながら降着まで経験してしまった。仕切り直しとなる今回は、何としても2勝目を挙げて初タイトルを手中にしたい。秋につなげるためにも重要な一戦になる。
前走後は放牧で心身ともにリフレッシュ。6月上旬に栗東トレセンに帰厩し、すぐに乗り込みを開始した。24日の1週前追い切りでは、坂路で4F50秒4の一番時計をマーク。ここへ向けて調整は順調に進んでいる。藤沢則師は「しっかりと追ってもらいましたが、やっぱり動きますね」と納得の表情だ。
もちろん、高松宮記念の悔しさは忘れていない。トレーナーは「何度も何度もレースを見返しました。仕方ないと思う面もありますが…。でも、やっぱり1200メートルの馬だな、というのは証明できたと思います」と気を取り直した。文句なしの勝利を決めて、再びG1の舞台へ名乗りを上げる。