【ラジオNIKKEI賞展望】遅れてきた大物グレイトオーサーが無傷V3へ

 「ラジオNIKKEI賞・G3」(7月5日、福島)

 主役は堀厩舎の遅れてきた大器グレイトオーサー。経験馬相手のデビュー戦を着差以上の好内容で飾ると、続く1勝クラスでは逃げて後続を完封。異なる戦法で無傷2連勝とポテンシャルの高さを見せつけた。母は重賞3勝のディアデラノビアで、兄姉にも重賞勝ち馬がいる活気のある一族。無傷V3で重賞タイトルを奪取する。

 相手筆頭は同厩舎のサクラトゥジュール。1勝クラスを勝ち上がったばかりだが、スマイルカナ(桜花賞3着)やウインカーネリアン(皐月賞4着)といったクラシック上位組を相手に差のない競馬を演じてきた。口向きや気性面に課題を残すが、デビュー以来3着を外していない堅実派。能力の高さは引けを取らないだろう。

 芝に転じて2連勝と勢いに乗って重賞に挑戦するパラスアテナ。前走のカーネーションCは、メンバー最速の上がり33秒3の末脚で突き抜けた。デイリー杯クイーンC3着の実績がある2着馬を相手にしなかったように、重賞通用の下地は十分ある。

 目標にしていたダービーでは、次点で涙をのんだキメラヴェリテ。その後は鳴尾記念に挑戦するも自分の競馬をさせてもらえず、15着と古馬の厚い壁にはね返された。ただ、若葉Sでは初芝ながら2着に逃げ粘ったように、3歳馬同士なら力が見劣ることはない。小回りの福島は持ち味の先行力が生きる舞台設定。Vを狙って、みちのくに乗り込む。

 3戦2勝のルリアンは叔父にダービー馬フサイチコンコルド、皐月賞馬アンライバルドなどがいる血統馬。軽視は禁物。前走逃げて2勝目を飾ったアルサトワも、マイペースなら怖い存在だ。

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