【POG】パタゴニア将来性十分!父キズナ譲りの好馬体 池添学師「奥がありそう」

 「新馬戦」(28日、阪神)

 東西で楽しみな新馬がスタンバイ。日曜阪神5Rのパタゴニアはダノンファンタジーの半妹で、将来性豊かな良血だ。スタートの速さを生かし、初陣Vといきたい。一方、土曜東京5Rのインヴァリアンスは完成度の高さが目立つ。横山典もほれ込む好素材に要注目だ。

 良血馬の登場だ。日曜阪神5R(芝1800メートル)で初陣を迎えるパタゴニア(牝、父キズナ、栗東・池添学)は、18年阪神JFを制したダノンファンタジーの半妹。血統的には2歳戦から活躍が期待できそうだが、池添学師は「早熟っぽくはないです。奥がありそう」と将来性を感じている。

 ここまで坂路とコースを併用して順調な乗り込みを消化。時折、若さをのぞかせるものの、馬体の良さはひときわ目を引く。「まだ口向きの悪さや気性面、トモの緩さに幼さを感じますが、いいモノを持っています。馬っぷりもいい。スタートも速いです」と指揮官。フィジカルは好馬体を誇った父キズナのDNAをよく受け継いでいる。

 最終リハは栗東CWで併せ馬。年長馬マイエンフェルト(4歳2勝クラス)を2馬身追走し、強めに追われてフィニッシュ。首差及ばず、タイムも5F69秒5-40秒9-13秒4と平凡だったが、師は「軽い芝が合いそうなタイプ。瞬発力よりも、長く自在性のある脚を使える」と実戦向きを強調。このひと追いで出走態勢は整った。

 注目の初戦。スタートの速さを生かし、V発進といきたい。「ためてヨーイドンよりも、自分のリズムで運べれば。前の方で競馬がしたいですね」。名手レーンとのコンビで“先行押し切り”を描いている。

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