英クラシック 1冠目ピナトゥボの勝ち方が焦点に
「魁!海外馬券塾」(3日)
今月1日に競馬が再開した英国では、早速6日にクラシック1冠目の2000ギニー・G1(ニューマーケット、芝1600メートル)が行われる。出走馬のほとんどが昨年秋以降の実戦になるが、コロナ禍にあっても調教場が閉鎖されることはなかったため、調教はしっかりと行われており、有力馬が順当に力を発揮するものと予想される。
何といっても注目はピナトゥボだ。昨年は6戦全勝。2歳時のレーティングではフランケルを上回る評価を得た。特に圧巻だったのが5戦目のナショナルS(愛G1)。一瞬の脚で2着馬に9馬身の大差をつけた。欧州のゴドルフィンが送り出す久々の大物に、各ブックメーカーは単勝2倍を切るオッズをつけている。
10月のデューハーストS(英G1)でピナトゥボに2馬身差まで迫ったA・オブライエン厩舎のアリゾナや、11月のフューチュリティトロフィーS(英G1)の勝ち馬カメコが次位候補とされているが、昨年の力関係を見る限りでは、ピナトゥボの勝ち方が焦点になりそうだ。
翌7日の1000ギニー・G1(ニューマーケット、牝、芝1600メートル)は3戦全勝のフランケル産駒クアドリラテラルが中心。騎乗するのは21歳の新鋭J・ワトソンだ。昨年G1を2勝し、次代のスター候補と呼ばれる彼の騎乗に注目したい。
(海外遠征コーディネーター・田中敬太)