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【日本ダービー】コントレイルが無観客ダービーV 福永完璧エスコート、感謝の馬上礼

 「日本ダービー・G1」(31日、東京)

 単勝オッズは1・4倍。断然の1番人気に応え、コントレイルが無敗2冠を達成した。騎乗した福永祐一(43)=栗東・フリー=は18年ワグネリアンに続き、2度目のダービー制覇。冷静な騎乗でパートナーを最上の結果へ導いた。2着は2番人気のサリオス。3着は10番人気のヴェルトライゼンデが入った。

 冷静に、そして完璧な騎乗で勝利に導いた。圧倒的な1番人気の重圧をはねのけ、福永騎乗のコントレイルが史上7頭目となる無敗のクラシック2冠を達成。静かなスタンドに、勝者の蹄音が高らかに鳴り響いた。

 レースが動いたのは向正面。後方から横山典騎乗のマイラプソディが動いて一気に先頭を奪ったが、決して慌てなかった。「ノリさんは動いてくると思っていたし、やはりという感じだった。そこで進路を切り替えた。これがきょうのポイントであり、勝因です」。前半の位置取りでは前が詰まる可能性があった。そこで外へ誘導。あとは馬の力を信じて追うだけだった。「直線で抜けてから遊ぶところがあって…。まだ競馬が終わりじゃないと気合をつけたぐらい。遊びながらダービー馬になっちゃいましたね」と笑みをこぼした。

 2年前のダービー。福永は勝ったワグネリアンの上であふれる涙を抑え切れなかった。父の洋一さんも果たせなかった、福永家悲願のダービー制覇だ。「1度、勝利を経験したことがきょうに生きたと思います。キングヘイローやエピファネイア、ダービーの1番人気で言うとワールドエースなどでたくさんの経験をさせてもらった。それが自分の血となり肉となった」。ダービージョッキーの心理的余裕が、最上の結果につながった。

 “競馬の祭典”にもかかわらず、声援も拍手も聞こえない。しかし、多くのファンの姿が心にあった。ウイニングランを終えると馬上でヘルメットを脱ぎ、無人のスタンドに向けて一礼。「こういう状況の中でも競馬をさせてもらっているという思いです。感謝の気持ちを何か形として表したかった」。勝った喜びとともに刻まれた、ひと言では言い表せない感慨。43歳のベテランにとって、今年は特別なダービーとなった。

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