西村厩舎、ドゥラメンテ産駒のアスコルターレをスタンバイ(POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線の最前線にいる3歳馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 9日に行われた京都新聞杯で重賞初制覇を決めたディープボンド(牡、大久保)。前々走の皐月賞で10着に敗れたが、レース直後に、師は「G1でよく頑張っていた。距離が延びていいタイプだし、馬もこれからさらに良くなってくると思う」と話しており、その期待通りのレースぶりでダービー(31日・東京、芝2400m)への出走権を勝ち取った。夢舞台へ向けては「レース間隔は詰まるけど、疲れはなさそう。さらなる距離延長と広いコースへ変わる点はプラスだし、楽しみ」と期待を寄せた。

 そして、大久保厩舎はその翌週から始まる2歳新馬戦にも有力馬をスタンバイしている。JRA2歳新馬戦の初陣、6月6日の阪神・芝1600mにウインメイユール(牝、父モーリス、母ウインプリメーラ)を和田で予定。師は「ゲート試験を受かった直後にひと息入れたけど、その後も在厩で順調にケイコを進められているからね」と感触は上々。「母はマイル戦線で活躍した思い入れがある血統だし、頑張って欲しいね」とエールを送った。

 また、西村厩舎は3回阪神開催で3頭の新馬を予定している。6月6日の阪神・芝1600mには、リッケンバッカー(牡2歳、父ロードカナロア、母シティウェルズ)が松山でスタンバイ。ゲート試験合格後にいったん放牧に出て、1日に再入厩。その後は栗東坂路を中心にじっくり乗り込んでいる。

 翌7日の芝1400mには、新種牡馬ドゥラメンテ産駒のアスコルターレ(牡)を松山で予定。母は芝1400mの新馬戦を勝ち、1200m~1400mを主戦場にしていたアスコルティで、伯母にもエリザベス女王杯3着のタッチングスピーチがいる血統背景。

 6月21日の芝1600mにはブレイブライオン(牡、父ディープインパクト、母フラーテイシャスミス)を福永で予定。19年のセレクトセール1歳では2億1600万円(税込み)の高値で取引された一頭。半兄には14、15年と南部杯を連覇したベストウォーリアがいる。

 師は「3頭ともに能力は高く、新馬勝ちを狙っている」と好感触。早くも来年のクラシックを意識している感じだった。(馬三郎栗東支局・塩手)

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