レシステンシア、NHKマイルCへ順調 ルメールも太鼓判(POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線の最前線にいる3歳馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

来週は3歳マイル王を決める戦い、NHKマイルC(10日・東京、芝1600m)が行われる。一番の注目は2歳女王レシステンシア(牝、松下)の参戦だろう。桜花賞の直後はオークス(24日・東京、芝2400m)も視野に入っていたが、レコード勝ちを決めた阪神JFと同じ距離のマイル戦に矛先を向けてきた。

 4月29日の1週前は新コンビを組むルメールを背に、栗東坂路で単走追い。終始馬なりのまま軽快なフットワークで、4F53秒2-38秒2-12秒6をマークした。師は「前走からそれほどレース間隔もあいていないし、これで十分。時計も予定通りだったし、いい走りだった」と笑顔で話した。「ルメールは『コントロールがしやすくて、乗りやすかった』と話していた。いいコンタクトが取れたと思う。レース後の回復も早く、とてもいい感じできている」と状態の良さを示唆。デビュー戦は4角で外へ膨れる面を見せていたが、その後はとてもスムーズな走り。初の左回り、東京コースも心配はないだろう。良馬場で本来の走りを見せつける。

 オークスとの両にらみだったボンオムトゥック(牝、高橋亮)がNHKマイルC参戦の可能性が高くなってきた。師に理由を聞いたところ「(現時点での予定メンバーの比較で)出走するための賞金抽選の確率がオークスの方が厳しそうなので」と説明。「前走は牡馬混合戦の重賞で0秒4差の4着。距離が延びて良さそうな印象はあるものの、マイルにも十分に対応はできる。ここでもそれほど大きな差はないと思う」と手応えを口にした。鞍上は田中勝で予定をしている。

 毎日杯2着後は放牧中でダービー(31日・東京、芝2400m)を目指しているアルジャンナ(牡、池江)について、兼武助手は「出走予定馬の賞金ボーダーが高そう。前走で勝ってきっちり勝って(1着の)賞金を加算しておきたかったが」と悔しさをにじませた。「素質的にはG1でも通用する器なので、できれば出走させたい」と前を向いた。僚馬で皐月賞8着のヴェルトライゼンデ(牡)はダービーを予定。前走について兼武助手は「道悪でも対応できると思っていたが…。本来の走りではなかった」と稍重馬場を敗因に挙げた。「ポテンシャルは高い。鞍上はこの血統をよく知っているし、大舞台にも強い。次は巻き返したい」と力を込めた。

 桜花賞15着のヒルノマリブ(牝、北出)が、兵庫チャンピオンシップ(6日・園田、ダート1870m)でデビュー以来初めてのダート戦に出走。その点について、師は「ゴールドアリュール産駒。ダートは合うと思う」と意欲的。「桜花賞前の放牧で精神面が大きく成長。すごく落ち着きがあっていい感じだよ。砂をかぶった時の対応は走ってみないと分からないが、前々で運べると思うし、チャンスはある」と期待を寄せた。(馬三郎栗東支局・塩手)

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