93年皐月賞馬ナリタタイシン逝く けい養先の高橋代表「天寿全うできたと思う」

 平成を彩った皐月賞馬がこの世を去った-。93年の皐月賞を制したナリタタイシンが13日、けい養先である北海道日高町のベーシカル・コーチング・スクールで死んだ。30歳だった。

 ベーシカル・コーチング・スクールの高橋司代表は「多くのファンの方々が会いに来てくださいまして、タイシンもとても喜び、多くの元気をもらっていました。今年30歳を迎え、天寿を全うできたと思います。タイシンにとって、悔いのない人生だったと思います」と悼んだ。

 同馬は栗東・大久保正陽厩舎所属として92年にデビュー。翌年の牡馬クラシックではウイニングチケット、ビワハヤヒデと3強を形成し、武豊とのコンビで第1弾の皐月賞を制した。95年の宝塚記念16着を最後に現役を引退。通算成績は15戦4勝(重賞3勝)。

 引退後は種牡馬となったが、活躍馬を輩出することなく引退。03年から功労馬として余生を過ごしていた。

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