【POG】3歳戦総括 デアリングタクトが桜の女王 ルフトシュトローム重賞V

 先週末は12日に阪神競馬場で桜花賞が行われ、2番人気のデアリングタクトがデビューから無傷の3連勝でクラシック制覇を果たした。11日に中山競馬場で行われたニュージーランドTもルフトシュトロームが無傷3連勝で重賞Vを決めた。

 「第80回桜花賞・G1」(芝1600m)は12日、阪神11Rに18頭で争われ、2番人気のエピファネイア産駒、デアリングタクト(栗東・杉山晴)がゴール前で力強く差し切って快勝。デビューから無傷の3連勝でクラシック制覇を果たした。重馬場の勝ち時計は1分36秒1。2番手でレースを進めた1番人気のレシステンシアが1馬身半差の2着。逃げた9番人気のスマイルカナがさらに1馬身3/4差の3着に続いた。初めて桜花賞を制した松山は、「道中のポジションは意識せず、馬のリズムを大事にして乗りました。前とかなり離れていましたが、この馬なら届くと信じて、外に出してからは無我夢中で追いました。何とかかわしてくれという気持ちでした。少しイレ込むところは課題ですが、折り合いがつけば距離が延びても大丈夫だと思います」と話した。

 「第38回ニュージーランドT・G2」(芝1600m)は11日、中山11Rに16頭で争われ、2番人気のルフトシュトローム(美浦・堀)が末脚比べを制してV。デビュー3連勝で重賞初制覇を決めた。勝ちタイムは1分33秒0。5番人気のシーズンズギフトが半馬身差の2着、さらに首差3着のウイングレイテスト(7番人気)までがNHKマイルC(5月10日・東京、芝1600m)の優先出走権を獲得した。初コンビの石橋脩は「スタートは遅かったが、道中は流れていたので慌てないで行くことができた。4コーナーの手応えは十分だったし、前の馬も止まると思っていた。とてもいい競馬ができた。これからもっと良くなりそうです」と、着実に進化を続けるパートナーを絶賛した。

 12日の阪神9R・忘れな草賞・L(芝2000m)はゴールドシップ産駒の3番人気ウインマイティー(栗東・五十嵐)が、父譲りの力強い伸び脚でV。オークス(5月24日・東京、芝2400m)へと続く一戦をものにした。道中は好位のイン。勝負どころでもワンテンポ仕掛けを待つと、直線で先行勢の間を割って一気に抜け出した。稍重の勝ち時計は2分3秒6。M・デムーロは「状態が良かったですし、こういう馬場(稍重)も上手で流れも良かったです。直線は手応えがあったので、あとは抜け出すスペースだけでした」と振り返った。五十嵐師は「この馬場もいいと思っていましたし、状態も良かったです。作戦通りでした。距離は延びても大丈夫でしょう」と、オークスを見据えた。

 また、3歳1勝クラスの特別レースは、11日に福島10R・ひめさゆり賞(芝2000m)が行われ、西村淳騎乗のベレヌス(栗東・杉山晴)が12番人気の低評価をあざ笑うかのような逃げ切り勝ち。スタート直後から積極的にハナを奪うと、4コーナーで2番手以下を振り切ってそのまま押し切った。勝ちタイムは2分0秒7。西村淳は「スタートが良く、初めての芝の走りも良かった」と振り返り、「まだトモに頼りないところはあるけど、そんな状況で勝ってくれたし、今後が楽しみです」とさらなる活躍を期待した。

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