桜花賞2頭出し3厩舎、意気込む クラヴァシュドール感触上々(POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。既にデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 来週は牝馬クラシック第1弾・桜花賞(12日・阪神、芝1600m)。ここでは2頭出しで戴冠を狙う3厩舎を取り上げたい。

 栗東・中内田厩舎のクラヴァシュドール(牝、父ハーツクライ)はチューリップ賞2着から逆転を狙う。片山助手は「前走も勝ちに等しい内容。大崩れがないのがセールスポイント。うるさいところはあるけど、使いながら徐々に大人になっている」と一戦ごとの成長を感じ取っている。「勝利に一番近いところにいるのでは」と手応えは十分だ。リアアメリア(牝)は阪神JF6着以来、4カ月ぶりとなる。「いいリフレッシュができた。前走については精神的なものだと思う。馬体に芯が入ってきたし、中間のケイコも抜群の動き。能力は相当高いと思うし、巻き返したい」と力を込めた。

 上り調子の栗東・北出勢。エーポス(牝、父ジャスタウェイ)はトライアルのフィリーズレビューを快勝。ためる競馬で新たな面を引き出した。師は「これからの馬だと思っていたが、素晴らしい勝ちっぷり。内枠の岩田康Jは頼りになるね」と笑顔。「目方が減り続けていたので、前走後は馬体回復に努めて、今は戻っている。精神面もしっかりしてきた」と感触は上々だ。ヒルノマリブ(牝)は和田Jの予定だったが、騎乗停止のため北村友Jで参戦する。「1週前の追い切りはしまいを要したが、栗東CWで6F78秒台なら上々」と納得の表情。「早めに賞金を加算して放牧に出せたのが大きかった。以前とは落ち着きが違う。あとは今の阪神の馬場に対応できれば」と見通しを語った。

 栗東で調整をしている手塚勢は13年アユサン以来の桜花賞2勝目を狙う。マルターズディオサ(牝)はマイル戦を使われ続けて②①①②①着。チューリップ賞で2歳女王を破った勢いで頂点を狙う。師は「内に秘めたポテンシャルはこれまでに管理した牝馬のなかでも指折りといっていい。父キズナのいいところを受け継いでいる。滞在の効果で落ち着いているし、楽しみ」と期待を寄せた。インターミッション(牝)はアネモネSを勝った翌週に栗東へ移動してきた。「(馬体10キロ減の)前走も細くは見えなかったが、いい感じに回復してさらに良くなった。相手は一気に強くなるけど、センスの良さを生かして頑張りたい」と意気込んでいた。

 気になる3歳馬の動向。毎日杯を制したサトノインプレッサ(牡、栗東・矢作)はNHKマイルC(5月10日・東京、芝1600m)を予定。2着アルジャンナ(牡、栗東・池江)は放牧へ。君子蘭賞を制したボンオムトゥック(牝、栗東・高橋亮)はフローラS(26日・東京、芝2000m)を視野に入れる。(馬三郎栗東支局・塩手)

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