【ボート】湯川浩司がびわこG2優勝 インからトップSで逃げ切り

 「秩父宮妃記念杯・G2」(15日、びわこ)

 1号艇で人気を集めた湯川浩司(40)=大阪・85期・A1=がイン速攻で勝利。通算では53回目の優勝。G2は15年3月の徳山MB大賞以来2回目のV。2着は魚谷智之、3着に広瀬将亨(ともに兵庫)が続き地元の丸野一樹(滋賀)は5着に終わった。

 レース直前に風速11メートルの強風が吹き付けたが、湯川は全く動じなかった。3メートルの向かい風に落ち着いた本番は「思い切ってSは行けたので、あの感じなら絶対にまくられることはないと思った」インからコンマ08のトップS。Vロードを悠々と駆け抜け、頭上には祝福の鮮やかな虹が輝いた。

 「2日目のドリーム戦の前に、しっかり叩いて仕上がった。伸びはかなりいい部類だったと思う」と納得の仕上がり。昨年の大会は優勝戦で5着だったが「優勝した(吉川)昭男さんの後に続けて光栄です」と2回目のG2制覇に表情が和らいだ。

 「今年は昔の自分を取り戻したい気持ち。伸び重視の調整をして、うまいこと行っている」と近況のリズムも上々。ボート界の“快速王子”が、パワフルな攻撃力を駆使して全国のレース場を暴れ回る。

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