【阪急杯】ステルヴィオG1馬の意地 9カ月ぶり復帰戦で底力見せる

 「阪急杯・G3」(3月1日、阪神)

 2018年のマイルCS勝ち馬ステルヴィオが、9カ月ぶりに戦列に復帰する。19年秋、スプリンターズSに出走予定だったが、目の外傷のアクシデントで回避。今回は19年6月の安田記念8着以来の実戦となる。

 1週前追い切りは19日、美浦Wでの3頭併せで行われ、6F83秒9-39秒0-12秒8(強め)をマークして併入。動きを見届けた木村師は、「1週前だからしっかりやりたかったが、前半から力んでいた。ラストの反応も良くなかったし、当該週で修正をしていきたい」と、万全に仕上げるために直前まで手綱を緩めるつもりはない。

 今回は初めての1400メートル戦。これまでは千六、千八の距離で実績を残してきただけに、この未知の距離に対応できるかが鍵になる。「いきなり千二はきついけど、千四ならネガティブにならなくてもいい。今後、G1を使う価値がある走りを見せてくれれば」と、指揮官は新味を発揮することを期待する。

 ここで結果を出せば、マイルだけでなくスプリント路線での大舞台も視野に入ってくる。木村厩舎は2月に東京新聞杯(プリモシーン)、共同通信杯(ダーリントンホール)と、重賞2勝を挙げて勢いに乗っている。満を持して登場する厩舎のエースが、G1ホースの底力を見せつける。

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