【ダイヤモンドS】ミライヘノツバサ復活Vで大波乱 伊藤大師「ここで勝てるとは」

 「ダイヤモンドS・G3」(22日、東京)

 驚きの復活劇だ。残り100メートルからしんがり人気のミライヘノツバサと、3番人気のメイショウテンゲンが馬体を並べて激しいたたき合い。際どい写真判定になったが、軍配は鼻差でミライヘノツバサに上がった。

 「相手の勢いが良かったし、負けたかと思いました。踏ん張ってくれて感謝しています」と木幡巧。17年レパードS(ローズプリンスダム)以来のJRA重賞Vとなる大金星にも半信半疑の表情だ。単勝3万2550円は、JRA重賞で史上3位の高額配当となった。

 17年春にAJCC3着、日経賞2着と、今後の活躍が期待された時に右前脚の屈腱炎を発症。そこから1年半の長期休養を余儀なくされた。復帰後も思うような結果が出せず、2走前にはダートに活路を見出そうとしたほど。試行錯誤が続いたが、伊藤大師は今回のレース前に「思い切って、ビッシリ調教を積んだ」と奥の手に出た。

 陣営の思いに馬が応えてのタイトル奪取。同師にとっては09年の開業以来、初のJRA重賞勝ち。「正直ここで勝てるとは」と無欲の勝利を強調した。今後も長距離戦に照準を定め、「春の天皇賞(5月3日・京都)を目標にしたい」とトレーナー。長い雌伏の時を経て、未来へ再び翼を広げる。

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