【POG】新馬戦総括 レッチェバロック圧勝 ハーツ産駒牝馬もデビューV

 先週末は東京、京都の2競馬場で計5レースが行われ、東京では米国産馬レッチェバロック(牝、父アンクルモー、美浦・藤沢和)が1番人気に応えてデビュー勝ち。東京ではハーツクライ産駒のアクロアイト(牝、美浦・大竹)が初陣を飾った。

 8日の東京2R(ダート1400m)は、1番人気の米国産馬レッチェバロック(牝、父アンクルモー、美浦・藤沢和)が、1分25秒1のタイムでデビュー戦を圧勝。好スタートからハナを奪って軽快な逃げを展開。直線半ばで鞍上のルメールが追いだすと、グングンと後続との差を広げ、最後は2番人気プレシャスガール(2着)に大差をつけて能力の高さを見せつけた。19年OBSマーチセールで52万5000ドルの値をつけた素質馬で今後が楽しみだ。ルメールは「スタートからいいスピードを見せてくれた。いいペースで走れて、能力がありますね。父がアンクルモーでアメリカの血統だからダートはいいし、芝は分からないけど大丈夫そう」と能力を高く評価した。(採点・★★★★★)

 同じく京都6R(ダート1800m)では、10番人気のトレジャーシップ(牡、父ゴールドアリュール、栗東・吉村)が、ロスのない立ち回りで波乱を演出した。好スタートを決めて好位のインを確保。正攻法で抜け出しにかかる1番人気のトゥルブレンシア(2着)の内から前に出ると、最後までしっかり伸びて1馬身1/4の差をつけた。勝ちタイムは1分55秒9。松田は「調教で若さを見せていましたが、実戦の方が良かった。外に張ったりする面が解消されればもっといい馬になる」と成長を期待。吉村師は「うまく乗ってくれた。ラチ沿いを頼ることができる内枠も好都合でした。父から考えてダートが活躍の場だろうね」と先を見据えた。(採点・★★☆☆☆)

 9日の東京3R(ダート1600m)では、祖母に重賞2勝馬レッドチリペッパーがいる7番人気バルサミックムーン(牡、父タートルボウル、美浦・武藤)が、1分40秒1のタイムでデビュー勝ちを決めた。道中は好位馬群の直後を追走。直線で外に持ち出されると、逃げる3番人気の関西馬キャッツアイ(2着)を並ぶ間もなくかわし去り、4馬身差をつけてゴールした。上がり3F36秒6は、次位に1秒3差をつける圧倒的なもの。吉田豊は「直線を向いて手前を変えてからよく伸びてくれました。先頭に立つのが早過ぎてソラを使っていたけど、完勝でしたね」と称賛していた。(採点・★★☆☆☆)

 同じく東京の6R(芝1800m)は、6番人気のハーツクライ産駒アクロアイトが好位追走から直線で抜け出し、後続の追撃を振り切ってフィニッシュした。タイムは1分49秒5。丸山は「外枠でスムーズな競馬ができた。切れないと聞いていたので前々を進んだ」と笑顔で話した。大竹師は「レースセンスがいいね」と好走をたたえた。次走は未定。(採点・★★☆☆☆)

 また、京都6R(芝1600m)では、岩崎騎乗のアークフリゲート(牝、父ルーラーシップ、栗東・渡辺)が、8番人気の低評価を覆して新馬勝ち。道中は後方で脚をため、直線で馬群の外に持ち出されるとエンジン全開。好位のインから抜け出しを図った1番人気アドマイヤパンドラ(2着)をゴール前で半馬身差とらえた。勝ちタイムは1分37秒8。母チアフルスマイルは06年のG3・キーンランドCの勝ち馬。返し馬で立ち止まったり、ゲートへの集合に遅れるなど、幼い面を見せながらも初陣を飾った。岩崎は「気難しいところはありますが、鞍上の指示に応えてくれるし、しまいの脚もありました。次も楽しみ」と今後へ期待を寄せた。(採点・★★☆☆☆)

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