「根岸Ｓ・Ｇ３」（２月２日、東京）

　フェブラリーＳ（２月２３日・東京）を占う上で重要な前哨戦。昨年の覇者コパノキッキングは、獲得した重賞タイトルが４つを数えるが、そろそろ欲しいＧ１の勲章。昨年も手綱を握ったマーフィーの導きで連覇を決め、勇躍本番へと乗り込む。

　前走のカペラＳで、藤田菜七子にＪＲＡ重賞初制覇をプレゼントする形になったコパノキッキング。これで４つ目の重賞タイトル奪取となったが、Ｇ１にはまだ手が届いていない。ビッグタイトルを求めて今年も昨年同様に根岸Ｓからスタート。コンビ復活となるマーフィーの手綱で連覇を決め、本番へ弾みをつけたいところだ。

　村山師は「前走は５８キロを背負っていましたが、強い内容でした。古馬になっていろんな意味で安定していると思います。去年より自在性が出ていますね」と充実ぶりに目を細める。３歳時は逃げるか追い込むか、という極端な脚質だったが、今は流れに応じてどんな競馬でもできる。４歳時に馬券圏内を外したのはフェブラリーＳ（５着）のみ。キャリアを重ねて、着実に進歩している。

　中間も至って順調だ。「変わらず来ています。１週前の動きも良かったですね」と指揮官が話せば、調教担当の上山助手も「普段通りの動き。状態面に陰りはないですよ」と自信たっぷり。仕上げにぬかりはない。

　１年ぶりにまたがる鞍上も意欲十分。「２回目に乗ることができて、素直にうれしいです。去年勝っている馬でチャレンジできる。連覇できるよう頑張りたい」。ここで文句なしのパフォーマンスを見せ、頂上決戦へ駒を進めたい。