【有馬記念】アーモンドアイ豪快!熱発の不安一掃 ファン投票1位の期待に応える

 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 前日に正式参戦を表明したアーモンドアイが11日、主戦のルメールを背に美浦Wで追い切り、僚馬を楽々と突き放した。熱発明けの不安を一掃するには十分過ぎるほどの動きで、ファン投票1位に応える準備がまた一歩、進んだ。一方、栗東坂路ではG1連勝中のリスグラシューが、こちらも力強い走りで僚馬を圧倒。ラストランへ向けて、順調そのものだ。国内外のG1を制した11頭(タイトル総数23勝)がそろう豪華なグランプリが近づいてきた。

 ファン投票1位の熱い支持に応える準備は着々と整いつつある。天皇賞・秋で現役最多のG1・6勝目を飾ったアーモンドアイは、当初予定していた8日の香港C・香港G1を出国直前(11月29日)の熱発で回避。その後は慎重に状態を見極めつつ調整が施され、グランプリ出走にゴーサインが出たのは10日の午後だった。

 注目を集めた1週前追い切りは、ルメールを背に美浦Wに登場。ノチェブランカ(4歳3勝クラス)を3馬身追走する形で発進。直線では進路をインに取る。馬体を併せたのは一瞬だった。主戦の軽い合図に鋭く反応すると、瞬く間に僚馬を突き放して2馬身先着。前脚を高らかに上げる本来のフットワークで5F65秒2-36秒8-12秒2を計時した。

 中間のアクシデントを、みじんも感じさせない豪快デモ。躍動感あふれる走りに、鞍上は「ノープロブレム。手応えは良かった。残念ながら香港には行けなかったけど、彼女のコンディションが一番大事ですから」と問題なしを強調。05年ハーツクライ、16年サトノダイヤモンドで制し、自身のグランプリ3勝目が懸かる大一番に、「有馬記念はとても大事なレース。アーモンドアイに乗れるのは、すごくうれしい」と楽しみにする。

 出否未定だった状況が続き、「いろいろと調整に時間がかかり、関係者にご迷惑をかけて申し訳ない」と頭を下げたのは国枝師だ。とはいえ、1週前の動きに関しては「ルメールも“申し分ない”と言っていたし、私の感触も(記者の)皆さんの見た通りです」と、“100点満点”を与えた。

 デビュー11戦目にして初の中山参戦にも、主戦は「(昨年の)ジャパンCを楽に勝てたし、スタミナがある。すごく乗りやすい馬なので心配していない。彼女に乗る時は、いつも自信があります」と瞳を輝かせる。ディープインパクト、キタサンブラックなどと並ぶ歴代最多タイのG1・7勝目へ、そして2年連続の年度代表馬へ-。国内最強女王に不安要素は皆無だ。

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