【朝日杯FS】レッドベルジュール満点 スミヨンも納得「文句ない」
「朝日杯FS・G1」(15日、阪神)
無敗での戴冠を目指すデイリー杯2歳Sの覇者レッドベルジュールは11日、栗東芝でラスト1F11秒9の切れ味を発揮。満点の仕上がりをアピールした。
新馬、デイリー杯2歳Sとデビュー2連勝のレッドベルジュールは、スミヨンが初騎乗して栗東芝で追われた。ディープサドラーズ(3歳1勝クラス)を2馬身半追走。折り合いを欠くことなく、滑らかなフットワーク。直線で並び掛けると、最後は突き抜けそうな手応えを残しながら、馬体を並べてフィニッシュした。
全くの馬なりで5F69秒5-37秒6-11秒9。鞍上は「調教師の指示通りに乗りましたが、そんなに乗るのが難しい馬ではないですね。指示通りの動きをしてくれましたし、文句はないです」と合格点をつけた。たくましい容姿のパートナーに「本当に2歳馬?3歳馬に見える」と馬体の素晴らしさに目を見張った。
見守った藤原英師も納得だ。「動きは悪くなかった。馬はある程度できているし、スミヨンに気持ち良く乗ってもらった」と話しながら「成長してくれたし、今回はちょっと絞れるかな」と休み明けの前走をひと叩きした効果を見込んだ。
阪神は新馬勝ちの舞台。「条件がそろえば勝ち負けできると思う」と指揮官が戴冠を見据えれば、スミヨンも「重賞を勝っている馬ですからね。いい印象がある」と期待を寄せる。無傷3連勝で2歳王者へ。フランス語で「美しい日」を意味するベルジュールが、まぶしい朝日を輝かせる。