【POG】新馬戦総括7日 ディープ産駒&G1馬のめい、良血牝馬が初陣V

 先週土曜日は中山、阪神の2場では計4レースが行われ、中山ではディープインパクト産駒の2番人気、テルツェット(牝、美浦・和田郎)が差し切りで初陣を飾り、阪神では叔父にG1を2勝したサトノクラウンがいるマテンロウディーバ(牝、栗東・中内田)が快勝した。

 テルツェットは中山5R(芝1800m)を1分50秒9のタイムで新馬勝ち。前半は中団のインを追走。直線に入って外に持ち出されると坂下から一気の伸びを見せ、前を行く2頭を並ぶ間もなくかわし去った。2馬身差の2着は2番手から先に抜け出しを図った6番人気のルヴェルソー。1番人気エンデュミオンは最後の決め手を欠いて、さらに首差の3着に敗れた。柴山は「いい馬ですね。道中、馬込みでも大丈夫だったし、外に出したときにはかわせる手応えでした。乗りやすいしセンスがある。距離はここから延びていっても大丈夫ですよ」と話した。(採点・★★★☆☆)

 1番人気に支持されたマテンロウディーバは阪神5R(芝1400m)に出走し、1分22秒3のタイムでデビュー勝ち。道中は好位のインを追走。直線残り200mを過ぎて鞍上・川田の左ステッキが入ると、逃げる6番人気タッチザモーメント(2着)をかわして抜け出し、後続に1馬身1/4差をつけてフィニッシュした。さらに首差の3着には後方から追い込んだ4番人気ヴィルトゥオシタが入った。「調教よりも芝で良さを感じられました。まだ幼いので、体も心もより成長してくれたらいいですね」と川田。中内田師は「根性もあってまだまだこれから良くなるでしょう。短距離血統だけど、延ばしても大丈夫だと思う」とさらなる活躍に期待した。(採点・★★★☆☆)

 また、中山6R(ダート1200m)は、ラチ沿いを鮮やかに突き抜けた4番人気ヴァルゴスピカ(牝、父アイルハヴアナザー、美浦・林)が、1分13秒4のタイムで初陣を勝利で飾った。道中は3番手のイン。4コーナーで馬群が密集して直線に向くと、迷わず最内を突いて鋭伸。最後は2着の1番人気ロイヤルパープルに2馬身半差をつけて快勝した。大野は「砂をかぶるとおどおどしていましたが、狭いところを抜けてからの脚はすごくよかったです。余力もありましたね」と話した。林師は「ジョッキーがうまく乗ってくれて、いい競馬ができた。距離はマイルくらいまで持ってくれたら」と、ほっとした様子だった。(採点・★★★☆☆)

 阪神6R(ダート1800m)では、アメリカンファラオ産駒の7番人気エイシンアメンラー(牡、栗東・野中)がデビュー勝ち。好スタートから先手を奪い、後続を寄せつけることなく悠々と逃げ切った。タイムは1分55秒8。福永は「速かった。扉が開くのが、馬には見えている。時計のかかる力がいる馬場もちょうど良かった。まだバランスが整っていないので、これから良くなる」と褒めたたえた。(採点・★★★☆☆)

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