【阪神JF】ヤマカツマーメイドV吉兆 20年前に前身レース制した時と同枠

 「阪神JF・G1」(8日、阪神)

 20年前の歓喜の記憶がよみがえってきた。ヤマカツマーメイドが引き当てたのは1枠1番。厩舎開業初年度の99年に、阪神JFの前身である阪神3歳牝馬Sを制したヤマカツスズランと同じ枠だ。

 池添兼師は「初めてG1を獲らせてもらったし、ウチにとって唯一の(JRA)G1勝ちだからね。そりゃ覚えているよ」と“吉兆枠”に満面の笑み。「もともと外より内がいいと思っていた。無駄な脚を使わずに済むしね。枠順は言うことない。あとは名手・武豊に任せるだけ。スズランにあやかりたいね」と、同じ冠名を持つ愛馬に再現Vを期待した。

 気配も申し分ない。6日朝は栗東CWを1周。軽快な脚さばきが状態の良さを物語る。「追い切り後も変わりなく来ているね」と師。事前発表馬体重は前走比2キロ増の472キロだが、「牝馬だけど、カイ食いもいいからね。460キロ台では出られると思う」と、納得の表情を浮かべる。

 兄姉5頭が同厩舎というゆかりの血統。半兄で重賞5勝のヤマカツエースも担当した土屋助手は「カイ食いの良さが似ているね。しっかりやってもご飯を食べてくれるのがいい。兄はこの時期まだ緩かったけど、牝馬だからか、この馬の方が完成度は高い」と力を込める。「掛かる馬じゃないし、距離は気にしていない。先につながる競馬をしてほしい」と楽しみにする。

 兄や姉も手が届いていないG1タイトル奪取に向けて、ムードは最高潮だ。

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