亡き兄の背中追い、ボンボヤージが大舞台に挑戦

 「阪神JF・G1」(8日、阪神)

 天国の兄もつかめなかったG1制覇を目指し、ボンボヤージが大舞台に挑戦する。重賞2勝の全兄ファンタジストは、京阪杯で急性心不全を発症し競走中止に。同じ血が流れる妹が、1勝の身ながら果敢に2歳女王決定戦へ駒を進めてきた。梅田師は「男と女で違うが、兄は2歳G1で4着。なかなかドラマのようにはいかないだろうけど、兄の背中を追って頑張ってほしいね」と期待を込める。

 前走が圧巻だった。序盤は後方待機で、4角でも18頭中16番手。そこから次位に0秒8差をつける、上がり3F33秒7の豪脚で一気に差し切った。梅田師は「初戦は左回りで左にささって競馬にならなかった。2戦目の前走が本来の姿」と素質を高く評価。距離は2F延びるが、「G1でペースも遅くならないはず。前走は未勝利戦のゆったりした流れでも折り合った。大丈夫だと思う」と力強い。

 鞍上は岩田望。師は「望来も2度目のG1になるしね。人気もないだろうし、思い切って乗ってくれると思う」と、19歳のフレッシュな力に託す。人馬の若い才能がかみ合ったとき、念願のタイトルにも手が届くはずだ。(デイリースポーツ・大西修平)

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