【POG】新馬戦総括1日 武豊騎乗ミズリーナが勝利 フェノーメノ産駒もV

 先週日曜日は中山、阪神、中京の3場で計5レースが行われ、中京では武豊騎乗の牝馬、ミズリーナが、中山ではフェノーメノ産駒の8番人気クロスザルビコンが初陣を飾った。

 中京5R(芝1400m)は武豊騎乗の4番人気ミズリーナ(牝、父グランプリボス、栗東・坂口)が、1分23秒5のタイムで新馬勝ち。前半は好位のインでリズム良く追走。残り1F手前で、鞍上のゴーサインに瞬時にギアを上げて、逃げ馬をパスして先頭に立つと、力強い脚取りで一気に突き抜けてゴールした。圧倒的な1番人気に支持されたオルテールは1馬身1/4差の2着、さらに首差の3着には9番人気のカケルが入った。武豊は「(抜け出す時は)一気でしたね。道中で掛かり気味になったり、まだ若さは残りますが、短いところで良さそうだし、素質も伸びしろもあります」と笑顔。坂口師は「気性的に怖がりな面があり、用心深い馬ですが、いいレースでした。マイルまで持ってくれれば」と期待した。(採点・★★★☆☆)

 中山では5R(芝2000m)でフェノーメノ産駒の8番人気クロスザルビコン(牡、美浦・大和田)が、2分1秒6のタイムでデビュー戦を制した。道中は中団を追走。徐々にポジションを上げて4角を4番手で通過すると、そのまま勢い良く脚を伸ばして突き抜けた。田辺は「無理やり流れに乗せた。まだ幼いけど、勝てて良かった」とホッとした表情。大和田師は「展開的にはまった感じだけど、伸びしろは十分ありそう。2000m以上で、いい馬だと思う」と展望を話した。(採点・★★★☆☆)

 中山では6R(ダート1200m)で、4番人気のニシノステラ(牝、父ヒルノダムール、美浦・小西)が、鮮やかに逃げ切って、牝馬限定のメイクデビューを制した。ゲートが開いた瞬間、ポンとロケットスタートを決めてハナへ。直線に向いて、後続にいったんは並びかけられたが、二枚腰を発揮して坂を上がってグイッとひと伸び。最後は1馬身1/4差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分13秒8。野中は「スタートがすごく速く、楽に先手を取れた。ちょうどいいペースで行けて、最後まで頑張ってくれました」と、パートナーの走りをたたえた。(採点・★★☆☆☆)

 阪神では6R(ダート1400m)で1番人気のケイアイワイプ(牡、父ディストーティドユーモア、栗東・西村)が、5馬身差の圧勝劇でデビューV。序盤は2番手で運んだが、抑え切れない手ごたえで4角手前から早くも先頭へ。そのまま直線に入るとあとは独壇場。後続を引き離して悠々ゴールを駆け抜けた。勝ちタイムは1分26秒3。斎藤の落馬負傷により、乗り代わりとなった国分恭は「スタートは速いと聞いていたし、新馬なので前に行きました。道中はいい手応えでしたし、体力もありそうだったので早めに追いだしにかかりました。最後は物見をしていたくらい。強かったですね」と笑顔で振り返った。(採点・★★★☆☆)

 また、5R(芝2000m)では、岩田望が騎乗したブラックタイド産駒の4番人気バルンストック(牡、栗東・高橋忠)が、2分1秒7のタイムでデビュー勝ちを決めた。バルンストック、7番人気アーリンアーリン(亀田)と、ともにルーキーが騎乗した2頭が引っ張る展開。4角でアーリンアーリン(5着)は脱落したが、バルンストックは直線で二枚腰を発揮。後ろから迫る5番人気メイショウサンガ(2着)を3/4馬身差で退け、ゴールに飛び込んだ。岩田望は「2角まで競りかけられましたが、1頭になってからはリズム良く行けて、それが最後の踏ん張りにつながりましたね」とホッとした表情。「まだ手前をコロコロ変えたり、フラフラするところもあるので、これから成長する余地があります」と今後の成長に期待を寄せた。(採点・★★★☆☆)

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