キズナ産駒ビアンフェは朝日杯FSへ ラウダシオンはルメール騎乗(23日POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお贈りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 17日の京都新馬戦(芝1200m)で後方一気を決めたシャイニーズラン(牡、栗東・森田)。新馬戦の芝1200mではなかなか見ない勝ち方で、そのレースぶりに衝撃を受けた。レースを振り返って、和田Jは「ケイコでは目立つ動きを見せていなかったけど、シュウジの全弟で手応えは持っていた。返し馬の時に外へ張りそうな感じを見せていたが、レースではそれほど心配はなかったし、追ってからの反応も良かった」とメンバー最速の上がり3F33秒6の末脚で突き抜けた勝ちっぷりに目を細める。「全兄同様に短距離向きのタイプだと思う。実戦にいっていいタイプだし、これからもっと良くなると思う」と今後の成長に期待を寄せた。

 16日の京都未勝利戦(芝1200m)でも、ファンタジストの全妹ボンボヤージ(牝、栗東・梅田)が素晴らしい勝ちっぷりを見せた。前半は後方16番手を追走。4角から大外へ持ち出すと、矢のような鋭い末脚で15頭をまとめて交わし去り、最後は2着馬に1馬身半差をつけてVを決めた。師は「もともとケイコで動いていたし、血統もいいので期待はしていた。18頭立てで後方一気の勝ち方はなかなかできるものではないし、最後もまだ余裕があった」と血統馬の底力に感心しきりだった。次走は阪神JF(12月8日・阪神、芝1600m)へ。「岩田望で予定している。これからまだまだ良くなるし、18頭立ての競馬を経験している点も強み。チャンスはあると思う」と前を向いた。

 今日は栗東・中竹厩舎のオープン馬2頭の動向をお伝えしたい。まずはキズナ産駒初のJRA重賞勝ちを決めたビアンフェ(牡)から。前走の京王杯2歳S2着後は在厩で調整を続け、朝日杯FS(12月15日・阪神、芝1600m)を目標に調整をしている。前走を振り返って、師は「中間に爪を痛めた影響があったし、ゲート練習にも時間をかけつつの仕上がりだったけど、いい競馬をしてくれた」と改めて能力の高さを再認識。今回に関しては「心配する点がなく、しごく順調にこれている」と状態面の上積みを示唆。初のマイル戦については「二の脚の速さがセールスポイント。今度もハナへ行くと思うし、あとは自分の競馬をしてどこまで頑張ってくれるか。東京の千四であれだけ頑張れたのだから、チャンスは十分にあると思う」と力を込めた。 

 北海道2歳優駿を制したリアンヴェリテの異父弟キメラヴェリテ(牡)は在厩で調整を続け、全日本2歳優駿(12月18日・川崎、ダート1600m)を予定している。「前走後も順調。むしろさらに良くなっている感じ」と、手応えは上々だ。ダートの中距離では1、3、1着とまだ底を見せていないし、G1でも侮れない。

 デイリー杯2歳Sを制したレッドベルジュール(牡、栗東・藤原英)はスミヨンで朝日杯FSへ。同じく参戦予定のラウダシオン(牡、栗東・斎藤崇)の鞍上がルメールに決まった。(馬三郎栗東支局・塩手)

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