主役候補が失速…波乱含みの香港マイル
今年の香港国際競走(12月8日・シャティン)の前哨戦が17日にシャティンで行われ、有力候補が登場した。ジョッキークラブC・G2は、エグザルタントが3番手追走から楽に抜け出して快勝。今後は昨年、リスグラシューとの一騎打ちを制した香港ヴァーズの連覇を狙う。
ジョッキークラブスプリント・G2は3歳の新星アエテロが逃げ切り勝ち。5月のデビュー2戦目を圧勝した時点で、早くも香港の次世代のスターとうわさされた馬が、ついに香港スプリントで国際舞台にお目見えとなる。
この2頭は一本かぶりの人気が予想され信頼度は極めて高い。
最も勝ち馬予想が難しいのは香港マイルだ。断然の主役候補だったビューティージェネレーションが、ジョッキークラブマイル・G2で3着に終わり2連敗となった。先手を取って強引に押し切る競馬が持ち味だが、この2戦は序盤から他馬に絡まれて末脚をなくしている。
香港マイルでも同馬のすぐ後ろから執拗(しつよう)なマークができれば負かせるのではないか。その候補とみているのがインディチャンプ。日本と香港のマイル王による頂上決戦が見られるのを期待している。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)